動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

ワールド・オブ・ダークネス 『歌姫』

Role&Rollのシナリオが途中までになっていたので、終わらせる。
脱線しそうになってかなり焦ったけど、なんとか重要な要素を補いつつ無難にまとめられた感があった。
なんか大変だったけど実はSTは相当楽しんでました。
でも自分はオンラインには向いてないや


全体的な感想としては、このシナリオの『ストーリーテラー』をぜひ体験してほしい、ということですね。
体験ではなく、挑戦する、という言葉が相応しいかもしれません。
コアルールの内容を一通り網羅しているので、(フレーバー部分を含めた)ルールの把握も必要ですし、
テーマの扱い、「あの建造物」の描写などストーリーテラーとしての技量が問われるところもあります。
なによりも、日本でワールド・オブ・ダークネスをプレイするということが一体どのようなことか? 
ということを考えるのにふさわしい内容なのです。


去年プレイしたワーウルフのシナリオ『Pastlives』のことを思い出しながら、
丁寧にプレイしてみました。


以下ネタバレありのプレイレポート。
次にSTしようと思っている方のために詳細に書いてみた。
少しでもプレイヤーの可能性が残っている人は、ネタバレ見て満足するよりも、
STをせっついてセッションさせたほうがいいですよ〜
面白いから。


  • オープニングまで

STの思惑としては、ヒントを強調しながらなおかつ自然な展開にできればいいなあと思ってました。
そんなわけで、シナリオに書かれていたテーマの他に、セッションのムードを発表。
個々のオープニングも、全体像をわかりやすくする意味で、特にPC3のシーンを肉厚にしてみました。
(というのは建前の話で、本当は生前の秋月ゆう子を出してみたかっただけなのですが)

  • アクト1。

PC1が警察に事情聴取を受けてしまったのを受けて、導入でPC1をPC2と会わせるのに失敗してしまう。
これが以外と尾を引いて事件への誘いが若干ぎくしゃくした感がある。
そして、PC2の最初の情報収集の時に、少し情報を出し惜しみしてしまったので、PC2は調査を翌日にまわすことに決めた。
シナリオをご存知の皆さんはお気づきになったと思うが、この時点で、
書かれている時系列ギミックと食い違いが生じてしまい、PC3は一人で狂犬に出会う可能性が出てくる……。


STは多少焦りを感じながらも、PC3に調査を促し、写真を見つけさせる。
ここで、犬神使いの罠にかかってそのまま出て行ってくれれば惨事は避けられる、と期待したのだが、
そこはやはりPC3はやり手だったので、更なるヒントを探して部屋を捜索。
ベランダの鉢植えを発見してしまう。
狂犬登場。困り果ててシーンチェンジ。
幸いにして、PC1と2のプレイヤーさんは利口で、PC3への接点を作ろうとしてくれたので、
時系列を捻じ曲げ、無理やり戦闘に合流させることができた。
犬は確かに高い防御力と鋭い牙をもっていたが、戦闘オプションを熟知したプレイヤーたちにはなす術もなかった。
ルールブックを読んでおくことは重要だなあ。

  • アクト2

PCたちはアパートから逃亡して、ファミレスで情報交換をする。
ここでSTはシーン管理を怠ったため、そのままなしくずし的に調査が始まってしまい、
さっそくアクト2のスタートラインを踏み外してしまった。


足による調査を回避し、コンピューターを使った調査が展開のメインになったので、
鈴木の情報を出しながらも、真面目にクラッカーと勝負させる。
この戦いに意志力を使ったPC2が勝利し、逆に病院の情報を得るというのはシナリオ通りの展開。
ここでプレイヤーはクラッカーが逃げる前に動くべきだと考えて病院へ!
予想外の、(それでいてあまりに当然の)展開にSTはパニックに。
最大の問題は、PCが犬神への安全な対抗手段を持っていない&解決方法を知らないこと。
全滅という言葉が現実的になってくる。


しかたがないので、問題を後回しにして、
鈴木が病院を探しあて、先に病院にやってきていたことにする。
病室で鈴木と邂逅し、ヒントを得るPCたち。そこに現れる『犬神』。
ようやくアクト2の内容終了。

  • アクト3

あとはシナリオ通り、犬神&犬神使いとの戦闘。
ここで、PCは犬神使いが持っている袋を見て、犬神に対抗する方法を推測。
驚くことにこれが概ね正解。一応判定をさせた上で、その方法を知っていることにした。
あとは袋を取り戻すべく戦闘オプションを駆使して戦いつづけた。
よく生き残りました。
あ、犬神使い殺したときに〈道徳〉下げる判定するの忘れてたよ。


雷門の描写は、完全にタイミングを逸してしまってあんまり印象的なものにならなかったかもしれない。
ここが肝心だっただけに心残りですね。