動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

スノープリンス

日本版フランダースの犬っていうキャッチコピーで、突如年末動物映画戦線に参戦した本作。
フランダースの犬といわれると、期待するものというかチェッカーフラッグみたいなのが
なんとなく決まってくる。
とりあえず、僕の中では
貧乏なのでロバを買えない少年が犬に荷車をひかせて金物を売るシーンに期待が高まるけど、
スノープリンスはそこを開始5分で難なくクリア。
いやがおうにも高まる期待をよそに、話は淡々と進んで……


全体的にはセリフとかカメラワークとかもきれいで、いわゆるきれいな邦画系。
その点ウルルの森とは比べ物にならない完成度で、
客入りも30人以上というウルルの3倍の集客力。
しかし、動物映画的には、肝心の秋田犬チビが本当に空気みたいで、
動物映画のアンチテーゼみたいなのを見ている気分だった。


1800円で見る価値があるかどうかについては、
『日本版フランダースの犬』というキャッチコピーに期待してしまったので1200円。
メインテーマを歌う『スノープリンス合唱団』というネーミングで+300円。
秋田犬のチビがフレーム外に目をやるシーンが多くてやきもきしたので+200円。
普通に感動系の映画を見に来てるおじさんおばさんに囲まれる中、
エンディングのスノープリンス合唱団の歌で声出して笑ってしまったので+300円の
2000円の価値としておこう。