「ネコって…… こんなにかわいかったかい!?」
時折、言い訳みたいに本を買うことがある。
言い訳みたいにというのは、「動物小説が好きなんですよ」というポーズのためではあるんだけど、
やはり自分がかつて持っていた「動物の物語と出会う」能力みたいなところを信じていたりもする。
なので、動物の物語とまた出会ったね、などと嘯きながら本を買っている。
しばらく積ん読になっていたので消化していきたいと思って、久々にブログなんかしてるという事情だったりする。
キャッツ・ウェディング
多分、新宿の古本市で去年買った本。
あそこはちょうど雨が降る季節に、突然の雨で地下道に迷い混んだコヨーテたちを
古本屋が待ち受けている。
そして、動物の本を買ってしまうというわけだ。
まあこれはタイトルで買った。
動物の物語は、タイトルで内容がわからなかったら迷わず買うみたいなのが面白い読み方だと思う。
どんな話
スーキーはお金持ちのネコ。
暖かい家で何でも食べられて、シルクのクッションで寝る。
バーニーはのらネコ。
残飯を漁って、楽しく強く暮らしているのらネコたちの王様。
ある日、バーニーはうっかりスーキーの家に迷い込んでしまい、彼女に一目ぼれ。
バーニーは、ついになけなしの金を叩いてスーキーと高級レストランデートを決行し、
交際に反対するスーキーのパパに立ち向かうのだった。
好きなところ
・スーキーは金持ちのネコだけど、いやらしいところが全然ない。
・スーキーは言ってることが金持ちくさいけど、いやらしいところが全然ない。
・バーニーはのらネコのくせに貯金があって偉いな。
感想
バーニーもスーキーも妙にストレートな性格ですっきり読める。
最近、映画のキャッツを見たのでネコの世界ってどこもこうなのかしらと思いました。