動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

ガフールの伝説

ガフールの伝説を見に行った。
なんかマイナー3D洋画の宿命というか今後のトレンドになっていくと思うんだけど、
字幕版を上映しているところが圧倒的に少ない。
なんとか字幕を見られないかと予定をやりくりしたが結局諦めて吹き替えを見た。


どうもこのところ吹き替えが人気があって、
『吹き替えは情報量が多いから良い』みたいな議論になってるんだけど、
どうもやっぱりその辺はよくわからない。
僕はセンスがないので動物映画は英語がないと心配で安心して見られないんだよね。
『ファイバーは野ウサギのように走って〜』とかいわれても、ん? って感じだもんね。


ともあれ
幼いフクロウのソーレンは、英雄ガフールの伝説に憧れ、
彼と同じ『勇者』(←世界観用語)になることを夢見ていた。
ところがある日、ソーレンは兄弟ともども『純血団』 (←世界観用語)にさらわれてしまい、
純血団の洗脳を受ける。
からくも『月光麻痺』(←世界観用語)から逃れたソーレンは、
勇者の力を借りるために、伝説に伝えられる『古みやこ』(←世界観用語)を目指す。
っていうおはなしでした。


映画の前半は、吹き替えで見たってことが尾を引いてて
上映中どうしても訳語が気になってしまって、
『たのむからこれ以上ジョークをいうな! 歌をうたうな! カタカナでしゃべるな!』
なんてストレスをためながら見てた。
でも、途中まで見て、そんなことはどうでもいいことだとわかった瞬間、
映像にのめりこむくらいおもしろくなっていった。
なんていうかこれは動物ファンタジーなんだけど、
一番大事なのは世界でもテーマでも動物でもなくて、
戦闘シーン、だ。


ぼくは、動物の映画でもっとも素晴らしいバトルを描いたのは、サンリオのねずみ物語だと思っていて、
多分それは間違いないんだけど、
このガフールの伝説は、ねずみ物語にまさるとも劣らない、凄まじいバトルを描いた。
両方に共通して言えるのは、ただフクロウがどうやって戦うかっていうところで
想像の限りを尽くしたっていうところだけじゃなくて、
一つ一つのアクションをめちゃくちゃスタイリッシュな映像にしていたっていうことだ。
フクロウがどうやって戦うか、考えてみなよ。
絶対かっこよくならないでしょw
ちなみに、ここら辺の戦いの発想は、
高橋よしひろ銀牙伝説ウィード(ないしオリオン)に非常に似ているように感じた。
つくづく、日本は最前線ですよね。




1800円でみる価値があるかについては、
またひとつ、動物映画が新しいステージに到達したという実感があったので1500円。
世界観につっこむ自分が小物であると思わせるような圧倒的な割り切り感で+300円
ヒロインが可愛かったのが最初の一瞬だけだったので+300円。
高橋よしひろすげーなって思ったので+500円。
ナビゲーターっていう訳語だけどうしても最後まで納得できなかったので-300円。
それと、ああ、この展開で後半に突然
「地球環境が破壊されて君たち滅び行く種族はー」っていい出したら
アカデミー賞だったのにな〜というモッタイナイ感があったので+300円の
2600円としておこう。
あ、3D特別興行料金が300円かかるので2900円です。