動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

カンフー・パンダ2

http://www.k-panda2.jp/
カンフーパンダが公開されたのは北京五輪の時だった気がする。
話題先行オーラがひしひしと出ていたが
それでもまあ無理やり友人を誘って見にいった。
あの映画を5分でも見た人はわかると思うけど
冒頭の5分のかっこよさ、クールさは筆舌に尽くしがたい。
内容も、中国の象徴のパンダがチベットの動物であるユキヒョウを倒すという
世界市民の心をがっちり捉える内容で
そしてあの夜、僕は劇場においてあったポーのぬいぐるみをなぐってしまった。


なんだか言いたいことがよくわからなくなったが
ともかくとして、カンフーパンダ2の公開は、結構期待感はあった。
ようやく自由に面白いことができるんじゃないかという気がしたからだ。


前略いろいろあって憧れのマスター5に名を連ねる事になったパンダのポーは、
中国全土を支配しようとする新たな敵の存在に気づく。
しかし彼を目の前にして、ポーの秘められた記憶が呼び起こされ、
ポーは拳を止めてしまうのだった……
みたいなカンフーっぽい映画。


最初から最後までかなりカンフー映画らしい展開で、
動物の動きとカンフーの動きが融合したアクションシーンは、
まさに『3D映え』という言葉がふさわしい。
前作で人々の心をつかんだあの冒頭の演出も、
今回は物語そのものに色を添えていた。
動物を描く映画が、CGの発達と共に動きを重視してきたことは
Fantastic Mr.Foxの時に言葉を尽くしたとおりだけど、
カンフーと動物の融合という形で答えたこの作品は、
動物映画の一つの最終形態としての感動があった。


似たような作品にガフールの伝説があると思うけど、
ガフールは動物ファンタジー特有のめんどくささを残していた一方で
こっちは、めんどくさくなくて全部爽快、みたいな感じだった。
だから、どっちが好きかは、好みによるかな。
でも、敵のかっこ良さはこっちのほうが上。
思わず動きに見入ってしまう感じだった。


1800円で見る価値があるかどうかについては、
爽快なカンフーアニメーションなので1500円。
3D特別料金で+300円。
"鉄人系"ヒロインでいちいち笑ってしまったので+200円。
マスターツルが超強くてまさしく動物映画だな〜と思えたので+300円の
2300円としておこう。


あと、
前作から続けて見たことでなんか特別な感慨があるかというと
実は全然なくて、
ただ、『2を見にいく理由ができた』だけだったという
これまでの続編観を覆す感情を覚えたので
+200円の2500円としておこう。


そうかスピリットきれいな涙もドリームワークスか。
見たかった映画3本分( )