動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

ターボ 

カタツムリのターボは農園で仲間たちと楽しく過ごしながらも
カーレースに憧れ速さを追い求めて生きてきた。
ある晩かれは車に巻き込まれてニトロを細胞レベルで摂取してしまい、
時速300キロ以上の速度を誇るスーパークリーチャーへと進化してしまった!
そして彼はインディ500に挑む……

みたいな話。



10年前にカーズを見たときに思ったけど、
あれはアメリカ人によるアメリカ人のための映画で、
アメリカの大地にいつしか刻まれた車と道の歴史をたたえる作品だった。
すごく人気が出たけど、ちょっと日本人には難しいというか、
おいらも知りえないどこか心のどこかでわかりあえないところがあるのではないかという
そんな気持ちがしていた。


これも、大体似た感じで、
インディ500とアメリカンカルチャーの世界観を丁寧に書いていたけど、
さすがにCGアニメーションの題材としては知名度がいまひとつだったのではないでしょか。
劇場でやらなかったのもしゃーないと思います。

全体的に、安定感のある内容なので
なんか洋物CGアニメにうえてる人は十分満足できると思います。


物語 3 (標準的なアメリカンCGアニメ)
キャラクター 3 (ホワイトシャドー超かっこいい)
動物 3 (丁寧だけどカタツムリかわいくない)
ファンタジー 3 (ちょっとぶっ飛んだ不思議さが足りない)
総合 3 (アニメ作品としては安定した内容だと思う)


お値段 1800円としておこう
あ、あと途中で流れるターボ海外MAD動画集みたいなのが、
海外のろくでもないマイリトルポニーMADを彷彿とさせたので+100円としておこう。

ガーディアンズ 伝説の勇者たち

ガーディアンズ 伝説の勇者たち [DVD]

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ドリームワークスがなんか謎いファンタジーものを出してたので
パッケージのイースターバニーのデザインにひかれてついうっかり見てしまった。


なんか幻想世界の住人たちは、人間たちがその存在を信じるほど
人間世界と交流ができるそうな。
ブギーマンの復活によりそんな人間たちが一人また一人と減っていき
彼らの存在が消えようというその時、
月に導かれ新しく伝説のガーディアンとなった妖精その名はジャックフロスト
みたいな話でした。


妖精を信じる最後の一人っていうモチーフはなかなかよかった。
イースターバニーが強かったのもよかった。
全体的にはもう一声ほしい感じだけど、映像もきれいだしまあまとまってる作品。
海外アニメなら何でも見る人向け。
なんとなく、数年後に続編がさも続編ではないかのように偽装されて劇場公開されてるような予感がする。

キタキツネ物語

http://kitakitsune.jp

動物映画を見慣れている歴戦のみなさんなら、
動物映画はシンプルなタイトルのほうが危険性が高いということをご存知と思います
あと、キツネの物語は危ないということも身にしみてわかっておられることでしょう。
そんなわけで、キタキツネ物語。
リアルのキツネ映像に吹き替えつけてお送りします。
あ、ちゃんと歌も歌うよ。


舞台は北海道の右側のほう(大雑把)。
流氷をわたってこの地に現れた、燃えるような尾をもつ主人公「赤い獣」(フレップ)は、
やがて奥さん(CV:平野綾)を見つける。
2匹の間にはやがて子どもが生まれ、
すくすくと成長したり歌ったり死んだりする。
みたいな話。
てか思い出すために公式のあらすじみたけど最初から最後まで全部ネタバレ書いてあって笑った。



フレップのお仔さんたち
ちなみにこのうち誰かは死にます(ネタばれ)


リニューアル版ということで、原典は1978年の作品とのこと。
見たことがないので、どこが新しいのかよくわからなかった。


リアル動物映像に声当てる動物映画って、
最初すごい居心地の悪さを感じるけど、
慣れてくると楽しくなりながらも居心地が悪いという妙なテンションになってくる。
この居心地の悪さと、誰かと感情を分かち合いたくなる感じこそ、
吹き替え系動物映画の醍醐味といえよう。
わきあがる感情としては戦火の馬に近い。
つまり中級者向け。
どうせサイトに書いてあるからいうけど、
平野綾が罠にかかるシーンが一番おもしろかった。
山崎まさよしの歌もよかったと思う。


物語 4 (動物物語の愚直な美しさそのもの)
キャラクター 3 (インパクト十分だけど、声がいまいち)
動物 4 (同じ絵の繰り返しになってたとこだけ気になる)
ファンタジー 3 (題材は好きだけどいまいちのめり込めなかった)
総合 3 (お勧めはしないけど動物映画ファンには文句はないはず)


お値段 1800円としておこう

ウォーキングウィズダイナソー

早くも年末ですが。
今年最後の動物映画を見てまいりました。

いまひとつ出自がわからないウォーキングウィズダイナソーですが、
ざっと調べた感じだと、BBCの教育番組 → ライブショー化 → 映画化
みたいな流れとのことだ。


舞台は中生代白亜紀後期。
中心になるのはパキリノサウルスという体長6メートルほどの草食の恐竜。
その群れのボスの子どもたちの中に、
一回り体が小さい子どもと、大きな子どもがいた……。
小さいほうが主人公で、兄貴と一緒に出会ったり分かれたり戦ったりします。
くらいでいいかなー


全体的にはなんというか純粋な動物映画で、
恐竜が生まれて育って恋をして戦うみたいなところをCGでドラマチックに描いている。
口パクを合わせないとか、なんか過剰にコミカルな演出とか、意味もなく情緒感のあるシーンとか、
ちょっと編集に癖があって、好き嫌いが分かれそう。
今年見た映画の中ではキタキツネ物語にすごく近い。


物語はまあ歴戦の動物映画ファンならなんともないストーリーなんだけど、
正直吹き替え版はお世辞にもよかった点が見当たらなかった。
メインキャラクターが3人いて一人はナレーター役なんだけど、
今誰がしゃべってるのか、まったくわからない。
台詞が長めなのもあって、なんか吹き替えの無理やり感だけが目立つ結果になってしまっていて、
実際ぼくは、最後のエンディングロールが流れるまで、
この映画は、海外では実は一切の台詞というものが存在しないのではないか? と信じ込んでいた。
口パクを合わせたりしないというところに美意識があるところも手伝って、
後付感が半端なくて、物語を矮小化していたとおもう。
まあでも、これも動物映画にはよくあることですよね……


まあ悪口はそのくらいにして、よかったところを。
音楽がすばらしい。
ヒロインが新生代の話をし始めるのがよかった。
えーと オーロラがきれい
こんなもんかね


まとめ: 良くも悪くも往年の動物映画
物語 2 (ふつう)
キャラクター 2 (ふつう)
動物  5 (よくかけている) 
ファンタジー 2 (ふつう)  
総合 3 (熟練の動物映画ファンなら十分視聴に耐えられる内容)
お値段は1500円としておこう。

どことなく元気が

来年はもうちょっと動物のことを考えようと思ったよね。
ここ数年多かった動物映画が少なくなってみて、
映画みてるときくらいしか動物のこと考えてなかったんだなーと
いまさら思う感じ。


昔はずっとケイナイントゥファイブ見てたもんな。
いっぱい動物映像ストックがあるので、
来年こそながしっぱにしよう