動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

ディズニーと動物という本が出るらしいよ

 どんな本かわからないけど、タイトルだけで読むべきなんだろうと思う。

動物の物語を追いかけてディズニーにたどり着いた自分としては。

(アフィリエイトじゃないのでご心配なく)

 

ディズニーと動物 ――王国の魔法をとく (筑摩選書)

ディズニーと動物 ――王国の魔法をとく (筑摩選書)

  • 作者:清水 知子
  • 発売日: 2021/02/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

あっという間に年末

毎年毎年、ブログに見た動物映画のメモを残しておきたいとか言いながら

三日坊主になっていたけれども、

今年は見返してみると案外がんばって書けていた。

そして、やっぱり読み返してみると、その時には頭の中でつながっていたことを

今ではすっきり忘れてしまっていて、

「そういえばそんな思いで見ていたなあ」などと他人事のように思えるので、

ちゃんと書き残しておいてよかったと思いました。

でも、荒野の呼び声じゃなかった野性の呼び声の感想を書いてない気がしました。

あれとウルフウォーカーが今年の動物映画の2強でしょう。

(パウパトロール見てないからもしかしたら一番面白いのかもしれないけど)

 

映画『ウルフウォーカー』あるいは人とオオカミの新しい形。


ウルフウォーカーを見てきた。

映画『ウルフウォーカー』オフィシャルサイト


作品に関して言えば、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(Amazonプライムで見られるよ)とか『ブレンダンとケルズの秘密』とかのケルティックファンタジーアニメーションを制作したトム・ムーア監督の新作だ。

 

 ちなみにソング・オブ・ザ・シーは劇場で見たけどブレンダンとケルズの秘密は見てない。(動物映画かどうか分からなかったので……)

 僕はコヨーテなので、ご多分に漏れずオオカミの物語が大好物なのだけど、オオカミの物語に対してはいつも大体言いたいことがある。
 オオカミの物語は独善的にすぎるきらいがあるというか。
 オオカミは絶対に善き生き物で、強く、気高く、家族思いで……。
 そういう存在が画面に写っていればいい。
 誰もその存在を疑わない。

 うまく言葉に出来ないけど、「それはオオカミの物語だったのかなあ」みたいな感じを覚えてしまうことが多かったので、いつからかあまり期待をしなくなった。
 
 率直に言って、ウルフウォーカーもそういう期待感で見に行った。
 ポスターに出ている二人の少女の物語で、オオカミは美しくきらめく髪飾りにすぎないのではないかと考えていた。
 
 そして、これも毎度のことだけど、現代の動物映画は、だいたいそういう諦観というのを蹴散らしてくる。
 ウルフウォーカーの表現は、十分に僕のようなつまらない観客を蹴散らしたあと、はるか高みから見下ろすかのようだった。
 それくらい、ウルフウォーカーたちは圧倒的な「オオカミの物語」であり、それくらい素晴らしかった。

 

 

ウルフウォーカーあらすじ


 イングランドからやってきたロビンは新しい街に馴染むことができない。少女の夢は、父親のように森でオオカミを射るハンターになることだ。その日のために、「街の少女」して生きてほしい父親の願いと裏腹に、相棒のハヤブサ、マーリンとともに弓の修行に励む。
 ある日、ロビンは父親のいいつけを破って城壁の外にオオカミ狩りに出てしまう。
 森で不思議なオオカミに噛まれたロビンは、オオカミの子メーヴと意思疎通ができるようになり、彼女が「ウルフウォーカー」であることを知る。
 一方でロビンは、夜毎オオカミの夢を見るようになる……。

 というお話。

 

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ウルフウォーカーのパンフとチラシ

対立をしない物語とそのオオカミ像

 

 オオカミたちは、有史以来、戦ってきた。


 自然との戦いはいつしか人間との戦いになり、文明との戦いになり、街との戦いになり、最後には神との戦いになった。
 (神との戦いには、オオカミは敗れたと言っていいと思う。この整理をできるようになったのも、ウルフウォーカーを見たおかげだろう)
 

 オオカミの物語のほとんどは、彼らの戦いの物語だ。
 オオカミたちが強く気高いものとして存在を許されるのは、その戦いの一つの結果であった。

 だから、ウルフウォーカーのあらすじを見れば、オオカミの物語を見慣れた人なら、そのテーマは

 「街と森」

 「文明と自然」

 「人間とオオカミ」の対立だと感じるはずだ。
 ウルフウォーカーと意思疎通をする少女ロビンは人間とオオカミの橋渡し役になるだろうと。
 
 ほら、いつものオオカミの物語だろう、と。
 あとは、どちらが勝つか、だけじゃないか、と。 
 思ってしまうようなあなたたちこそ、現代社会に生きる「オオカミ」に違いない。
 そして、オオカミの皆さんにこそ、絶対にこの作品を見てほしい。

 

 だって、ウルフウォーカーたちは戦わなかったんだから。
 ウルフウォーカーははじめから、「オオカミたちが森から逃げること」を説いていた。
 オオカミを、人間との戦いを望まないものとして描くのだ。


 言われてみれば。
 この物語で、オオカミを狩ろうとしていたのは誰だったか?
 ーー 特定の人物の顔が思い浮かぶことだろう。
 だから、その答えは、いわゆる「人間たち」ではなかった。
 オオカミたちは、人間たちをどう考えていたか。
 ーー 羊を脅かし、あざけるように罠を外し、食べ物を盗む。
 彼らをことさらに憎んでいるという描写はない。

 「臭い街に住む生き物」としてしか考えていなかったのではないか。


 そもそも、ウルフウォーカーは物語の大半を何に使ったかを思い起こすと。
 オオカミの躍動、オオカミの表情、オオカミの歌声を描くことに多くの時間を使っていたことに気づく。
 明らかにステレオタイプのようなオオカミ像ーー気高く、強く、というものではない。
 柔らかく、朗らかで、活動的ではあるが、どこか儚い生き物として描かれていた。
 あまつさえ、オオカミがいかに『かわいらしい』生き物であるかをちょっと露骨に思えるくらい徹底的に描いた。

 (ツボを抑えたケモノアニメの表現を意図的に選択している!!) 


 そんな『愛すべき』オオカミたちだから、「人間たちとは争わない」と決めたとしても、彼らはきっとそうするだろうと思えるのだ。
 それは、これまでの戦いの物語の図式と、少し違っている。
 「オオカミには戦う理由がないのだ」
 「人とオオカミの生活圏の奪い合いなのだ」 
 といった理詰めの主張ではない。
 「私たちは、そういう生き物なのだ」という説明のみがなされているのです。 

 

 つまりこの作品は。
 オオカミたちによる、人間へのステートメントにすぎない。
 私たちはオオカミだ。
 私たちオオカミとは、どんな生き物だったのかの『再定義』。
 そして、私たちは争いを望んでいたわけではない。
 ということを2時間かけて主張していたのだ。
 
 オオカミと人間との争いに終止符をうつ、休戦協定。
 それを、オオカミを描写することによって説明する。
 それが、映画『ウルフウォーカー』の正体だ。
 
 オオカミによる、オオカミのためのオオカミの映画。
 この作品を見て劇場で泣いている観客がいるとすれば、それは間違いなくオオカミだ。
 その涙は、人間たちとオオカミが新しい未来を作っていけるという希望だろう。
 同時に、これまでその戦いに払ってきた多くの犠牲、多くの情熱への……。
 

そして、コヨーテたち


 「おめでとう、オオカミたち」
 コヨーテはオオカミたちのその高潔な和平宣言を見て、号泣し、そして、抜け駆けしやがって、と毒づくのであった。


 とにかく何が言いたいかというと、これまでのオオカミ映画で一番オオカミがかわいかった。
 3500円としよう。
 
 

少年と犬 L・Q・ジョーンズ

渋谷のTSUTAYAが、なんとVHSレンタルコーナー拡張ということで

ちょうど折りよくVHSデッキを押し入れから出して設置していたこともあり、

レンタルにいってみた。

その中で、多分これはかんたんには見られないだろうな〜と思う動物映画をチョイス。

 

少年と犬

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というわけで、少年と犬ということである。

VHSなのでテレビ直撮り。器用だろ?

 

どんな話

西暦2043年、何回かの世界大戦を繰り広げて完全に荒れ果ててしまった世界で、少年(青年に見えたが……)と言葉をしゃべる犬が孤独に旅をする。

なんかいわゆるマッドマックスみたいな世界なので、大事なのは食料の確保。

そしてその次は女 の略奪。

という方程式により出会った女は「地下」の住人なのだった。

女に連れられて青年は不思議な地下の国に住むが、そこではある不思議な風習が……。

みたいな話。

 

犬の話をしなかったけど、ブラッドさんという犬が出てくる。

ブラッドさんは非常に飄々としていて、あんまり物事にも動じない。

相棒の少年ヴィックが怒って怒鳴っていても、いつものことのように受け流す。

それが、彼自体の淡々として聡明な語り口によくあっている。

現代の動物映画の魔法であるところ「CG」のように、感情豊かに喋っているようにはみえないが、しかしその一挙手一投足は、たしかに「彼が喋っている」というより「会話をしている」ようにしか見えないのである。

口パクや表情で言葉を表現する動物の映画が大好きだが、この撮り方は非常に心象が強かった。

だから、ブラッドは一瞬たりとも「かわいい犬」ではなかったが、どこまでも人生をともに歩んでくれる「人間の希望としての犬」そのものだったし、それが孤独な荒野や暴虐な地下世界に映えていた。

 

実際はそんなに面白い感じではなかったが、それはこの作品が1975年の作品であり、僕はマッドマックスとか北斗の拳とかメタルマックスとかを知っているからなのだろう。

だけど、(その頃冷戦がどうだったとか、あんまりよくしらないけれど、)当時の人たちはきっと、たとえ今この瞬間に世界が終わったとしても、自分の隣に犬がいてくれさえすれば、案外楽しく生きていけると思ったに違いない。

 

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なんか自分の中であんまり盛り上がった映画ではなかったけど、

ちょっと感想でも書こうと思ったら以外と好きなところがたくさんあることに気づいた。

2300円としておこう。

ナティ物語

 Disney+なるサービスでディズニー作品が見放題になったことの副次的な恩恵として、日本では見たこともない動物映画がこっそり配信されているのである。

(アフィリエイトじゃないよ……念のため)

disneyplus.disney.co.jp


 これまでの、映画館では公開されなかった動物映画が、ひっそりとDVD化されて偶然ゲオで見つけたりする驚きがなくなったかもしれないけど、気づいたときにすぐ見られるのはよいことだ。
みんなも見よう。
そうすれば動物映画がどんどん追加されるかも。

 

ナティ物語

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 舞台は大恐慌時のアメリカ。
 仕事を求めてシカゴからシアトルに向かった父親を探し、少女ナティは旅に出る。
 旅で出会ったオオカミのウルフとともに、苦難の旅路をたくましく生き抜いていく。

 ナティさんは基本かわいそうな境遇で、旅先であう大人たちも基本的によろしくない人間たちばかりなんだけれども、オオカミのウルフさんと本人のサバイバル能力により、なんか危機的な状況のをあっさり回避していくのがちょっと面白かった。
 あと、普段あんまりこういう感想をもたないんだけど、ナティさんがものを美味しそうに食べるシーンを見たかった気がするな。

 

 1800円で見る価値があるかについてだが、
 オオカミの演技がよいので1400円。

 コヨーテが出てくるので+200円。
 あと、アウトサイダー狩りを行う自警団のシーンが妙に迫力があったので+200円の
1800円としておこう。

 

 それが退屈というわけではないんだけれど、なんか終始あっさりめの演出だったからか、オオカミの存在感が目立つ映画だった。
そこは期待して良いです。

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物語日記

物語を書いてくれる人を探していて、行き詰って旧友に頼んでみた。

「小説、書かない?」と直球で聞いてみると、「アンビバレンツな気持ちだ」と答えがあった。

でも、僕たちがアンビバレンツな気持ちを抱えるときは、だいたい面白さとリスキーな思いが両立しているときだと思う。

だから、ワクワクしていいのだと思う。

あとは、僕がそれを最後まで形になるように信じ続けることだけだ。

キャッツ・ウェディング byリンダ・ジェイン・スミス


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「ネコって…… こんなにかわいかったかい!?」

時折、言い訳みたいに本を買うことがある。

言い訳みたいにというのは、「動物小説が好きなんですよ」というポーズのためではあるんだけど、

やはり自分がかつて持っていた「動物の物語と出会う」能力みたいなところを信じていたりもする。

なので、動物の物語とまた出会ったね、などと嘯きながら本を買っている。

しばらく積ん読になっていたので消化していきたいと思って、久々にブログなんかしてるという事情だったりする。

 

キャッツ・ウェディング

多分、新宿の古本市で去年買った本。

あそこはちょうど雨が降る季節に、突然の雨で地下道に迷い混んだコヨーテたちを

古本屋が待ち受けている。

そして、動物の本を買ってしまうというわけだ。

まあこれはタイトルで買った。

動物の物語は、タイトルで内容がわからなかったら迷わず買うみたいなのが面白い読み方だと思う。

 

どんな話

スーキーはお金持ちのネコ。

暖かい家で何でも食べられて、シルクのクッションで寝る。

バーニーはのらネコ。

残飯を漁って、楽しく強く暮らしているのらネコたちの王様。

ある日、バーニーはうっかりスーキーの家に迷い込んでしまい、彼女に一目ぼれ。

バーニーは、ついになけなしの金を叩いてスーキーと高級レストランデートを決行し、

交際に反対するスーキーのパパに立ち向かうのだった。

 

好きなところ

・スーキーは金持ちのネコだけど、いやらしいところが全然ない。

・スーキーは言ってることが金持ちくさいけど、いやらしいところが全然ない。

・バーニーはのらネコのくせに貯金があって偉いな。

 

感想

バーニーもスーキーも妙にストレートな性格ですっきり読める。

最近、映画のキャッツを見たのでネコの世界ってどこもこうなのかしらと思いました。