第4回WBCはいろいろすごいことが多かったなと思うので日記的に。
・みんな見てる
なんかみんな見てる。
会社でもWBCを見ながら仕事してる人が多くて
「WBCとか見るんですね~野球好きなんですか?」と聞いたら
「野球は興味ないんですけど、WBCは見てます」みたいな話をされて本気で仰天した。
第3回、仕事を休んで日本対アメリカを見てたのは自分だけだったような気がするのに、今ではみんな「休もうかな」とか言ってる。
第1回WBCなんて、ほんとにマイナーな大会で、誰も知らない大会だった記憶がある。
ほんとに誰も知らなくて(当時の)野球ファンしかみてなかったから、アメリカがオールスターもかくやという布陣で臨んできたことを誰も知らない。
そして、そのアメリカが例の日本戦の誤審やメキシコ戦の誤審などルールすれすれの戦いを挑んできたことも誰も知らないのだ。
アメリカはそれでもなおメキシコにもカナダにも負けて優勝できなかった。
それが、今でも野球の世界大会になると必ず出てくる「アメリカは本気出してない論」の発端となったのだと思う。
話がそれたけど、それくらい誰も知らない大会だったのに、もう今ではみんなが見てる。
・日本が強かった
日本のチームがとにかく強かった。
歴代チームの中で実力が高かったからという話ではないと思っていて、みんな普通の試合であるかのように立ち向かっていたからだと思う。
挑戦者が力を出し切って世界の野球に勝敗をゆだねる、という試合ではなく、自分の実力を発揮すれば勝てるということフォーカスする、言ってみればプロとしてのいつもの試合として臨んでいたように見えた。
それで、どんな相手とも平等の立場で試合をできていたし、日本チームがただの挑戦者ではなくなったということに歴史的な重みを感じる大会だった。
・佐々木朗希で泣いた
今回のWBCは実はあんまり見る気がなくて、始まるまでは「チェコ戦とか、台湾戦とか、世界のチームの頑張りが見たいです」とか思ってたけど、朗希の投げる試合を見て、自分もちゃんとWBCを最後まで見ようと思いなおした。
というか、不思議なことなんだけど、WBCを見て初めて佐々木朗希をロッテの選手だと思うようになった。
今までは、佐々木朗希はとにかく規格外の選手だから、大谷みたいに「日本球界の宝」というイメージで見ていたところはあって、完全試合のときもなんかすごいピッチャーが投げてるなあ見たいな感想しかなかったんだけど、チェコ戦を見て初めて「うちの朗希はすごいだろ」みたいな誇らしい気持ちになった。
そして、メキシコ戦の3ランで泣きそうになってる朗希を見て泣いた。
勝たせてやってくれの一心で最後まで祈るような気持ちで見ていたし、サヨナラ勝ちを収めたときは、勝ったことの喜び以前に、朗希に負けがつかなくてよかったことの安堵感で泣いた。
自分は2005年にマリーンズが優勝してWBCでロッテの選手が大暴れした時をピークに、年々チームに対する熱意が減ってしまって、今ではマリーンズファンだといえなくなって久しいと思っていたけど、チームや選手に対してこういう感情ってまだ持てるんだなという感動があったし、そういえば第1回WBCでの自分の一番の思い出のシーンって、薮田がAロッドから三振を奪うシーンだったなと、ふと思い出した。
だから、もう変にかっこつけることなく朗希はマリーンズの英雄だということにしたし、今年はちゃんと球場に行こうかなと思いました。
・思い出
そしてこれは第1回WBCの思い出。
とにかく薮田がAロッドから三振を取ったところが忘れられない。