動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

キングダムハーツ FINAL MIX

終了。久々のコンピュータRPG
爽快感を大切にしているのか、相当気楽に遊べた。
プーさんのミニゲームは相当イライラさせられたが……


ディズニーとファイナルファンタジーのキャラが一緒に世界を救うために戦うなんて、
僕がFFを真剣にやっていたときは想像もしなかったことだ。
(そして、その時はディズニーはまるで興味がなかったのだけど)
そして、その両作品のキャラ同士が肩を並べていても、まるで違和感がない。
FFとディズニーは積み重ねてきた歴史も世界的な知名度も違うんだけど、
このゲームは、エアリスとドナルドが同次元のキャラクター性を持っていることを信じさせてしまうほどの
説得力(あるいは雰囲気)を持っていたように思う。
それに比べると、オリジナルの主人公を軸に展開するストーリーは、要素としては十分なものが揃っていたものの、
FFとディズニーに匹敵するキャラクターの存在感は出せてはいなかったように感じる。
これは、仕方のないことなのかもしれない。


ゲーム中のディズニーキャラクターの台詞や演出も、それぞれの作品の雰囲気を維持したまま、さりげなく『遊んで』いた。
ピーターパンが、なぜウェンディはプリンセスじゃないんだと怒るシーンがとにかく印象に残っている。
なるほど、確かにウェンディはディズニープリンセスに選ばれてはいない。


総合的には、キングダムハーツは名作にはあと一歩足りなかったゲームだろう。
ただ、この一歩がどれほど遠いのか、歩まねばならぬ道なのかどうかは正直わからない。
『住人のいないハロウィンタウンをジャックと散歩する』ことに寂しさを感じるなら、
その寂しさはゲーム中ずっとつきまとうと言わなければならない。
そして何よりも、このキングダムハーツというゲームは、『答え』を出していない。
すっきり完結したとはいえない結末は、些細な問題だ。
ディズニーを作品世界に取り込むことに挑戦し、それに成功した(ように見える)このゲームにファンが期待していたのは、
『ディズニー作品とは何であるのか』という問いに、一つの回答を出すことだったのではないだろうか。


さて、キングダムハーツ2でも買いに行くか……