動物映画D20

動物映画をたんたんと見続けるコヨーテなのでした。 

ハズビンホテルを浴びるように見て反省する休日

ハズビン・ホテルへようこそを見た。

天使による地獄の人口淘汰「エクスターミネーション」に対抗するため、
地獄の王ルシファーの娘チャーリーは、悪魔たちを更生させ天国へ送り込むプロジェクト「ハズビンホテル」を立ち上げたのだった……!
みたいな話で、明るく夢を諦めないチャーリーと、暴力的で堕落的な悪魔たちとの日常生活をインディーでアダルトでミュージカルなエンターテイメントとして描くアニメーション。

まずその奇跡的なバランス感覚に感銘を受けた。
こういうインディーで暴力的なコンテンツってだいたい露悪的な部分(どうだい、こんなに悪いことだってやっちゃうんだぜ)が強くなりすぎてバランス悪くなるイメージがある。
けど、それを埋めるカッコよさとかクールさとかエッチな感じとかがあると、面白く見てしまうんだけど、ハズビン・ホテルはそれをチャーリーのディズニーメタっぽい感じで埋めていた。
そして、チャーリーに王道のストーリーを、エンジェル・ダストにポリティカルでコレクトなやつを全て任せる構造で面倒なやつを引き付けておいて、自分たちが本当に描きたかったものをひたすら描いていた、という印象を受けた。

つまり何の話をしていたかというと、コヨーテはそのこの作品でいちばん大事なものは、チェリー・ボムだったんじゃないかとww
全8話を概観したときに、前半のゆるい日常が、途中から話が真面目になってストーリーを追う感じになってしまった部分があったけど、チェリー・ボムを動かすのがとにかく楽しくてしょうがない、みたいなパワーを感じました。

だから、やっぱり現代のお話として必要な核の部分をしっかりいい配役をして捌いて、余白の部分でしっかり『『『癖』』』を出していくということがいかに大事で、そしてそのパワーがいかに人を惹きつけるかということを、再確認させられました。
単眼キャラってここまで魅力的に動くんだなあ。

反省ですよ。
自分は誰に遠慮して話をしてたんだろう。
2期も楽しみです。
有り体に言うとディズニーのパクリの解像度が高いのでディズニーファンは絶対ハマれると思います。

こういうのをちゃんと消化して反省会をするのが、やはり自分にとって最良の休日だと思える。

 

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