アヤカシ 『置いてけ堀の怪』
買ったけどなかなかプレイする機会のなかったRPG、アヤカシ。
集まった勢いでえいやとやってみた。
ルールの理解が早いのは、
ナイトメアハンター=ディープをやりまくったから。
ルールの理解に余裕があると、シナリオへのアプローチは格段に敷居が下がる。
はじめてプレイするRPGにはよくあることだけれど、
シナリオとルールをがんばって読んで、
よし、話が繋がったなと理解したつもりでも、
話の外にあるルールで、シナリオは簡単にめちゃくちゃになってしまう。
例えばPCが集まって、事件の話を聞くなんていう段取りでも、
なんやかやとルールがあって、『集まれない』『聞けない』なんてことが起こってしまう。
ときたま、世界が澄まし顔で僕たちのプレイを批評するゲームもあって、
そんな時、PCたちは『仲間』になることすら難しい。
そうすると、用意されたお話の意味は薄れてしまう。
このアヤカシというゲームでは、そんな混乱は感じられなく、スムーズに話を帰結することができた。
江戸という、なじみの薄い世界での出来事ではあるけれども、プレイに支障が出るという気はしなかった。
そうすると、変な自信がわいてくる。
だから、RPG力があまり残っていない僕でも、えいやという気持ちでGMができた。
実際のセッションでも、ナイトメアハンター=ディープの時にやっていたような、
ほどよい力の入れ方によるマスタリングができた気がする。
ほどよい笑い
ほどよいロールプレイ
ほどよいシニカルさ
ほどよいお話を作ろうとする努力の末、
僕たちは楽しみ、
『そういや、RPGやってたっけな』なんて思い合ったりもして……
そして、僕たちは、ほどよく酔っぱらった。