2012年動物映画ランキング 3位
よるのとばりの物語
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2012/12/05
- メディア: DVD
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物語やファンタジーと、動物は非常に近い関係にある。
近いというか、動物たちは、ファンタジーに住んでいる。
現実と、ファンタジーを行き来するものたちだ。
ただ、彼らは「ファンタジーそのもの」ではない。
彼らだって、気が向かないときには、ファンタジーを「してくれない」。
そんな気まぐれな動物たちと、ファンタジーの世界で仲良く踊るためのコツを、
物語の形で教えてくれる。
よるのとばりの物語は、そんなことを考えさせてくれる映画だった。
夜毎紡がれる6つの物語は、どれも隅々まで動物が重要な役割を果たしている。
彼らは、さも当然のように、その世界に住んでいるのだ。
なんというかこの映画は、いわゆるいい映画のような気がしたので、
ぼくは自信を持って知人を誘った。
『心配しなくても今回は動物映画じゃないです。
キリクと魔女もアズールとアスマールも純粋に面白かったし』
そんなこんなで、意気揚々とファンタジーの扉を開いた僕たちの前に、
オオカミが立っていた。
オオカミは口を開いた。
『やあ (´・ω・`)
ようこそ、夜、語られる物語へ。
このオオカミ男のラブストーリーはサービスだから、まず見て落ち着いてほしい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「動物映画アラート」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
この映画を公開したんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。 』
ぼくは言った。
「しゃべる馬よりめずらしい馬の話をください」
そんな動物映画だった。